こんにちは!ブログ上級者ワナビーこと、もこぶたです!
本日は、日経TESTの紹介記事を書いていきたいと思います!
皆さん、そもそも日経TESTってご存じでしょうか?このテストはその名の通り、日本経済新聞社が主催しているビジネス力測定テストのようなイメージです。
経済の基礎知識から時事問題まで、社会人に求められている力を計測することができると謳われています。
と、ここまで概要を記してきましたが、おそらく大半の方が「聞いたことないんだけど…?」という状態だと思います。
そうなんです。実はこのテスト、知名度がかなり低いんです。実際、私が日経TESTを知ったのも社会人になってからでした。
たまたま私の会社(というより部署)で受験が必須だったために知ることができましたが、そうでなければ今後もこの存在に気づかぬまま一生を終えることになっていたかもしれません(笑)
ただ、実際に受験してみると、日経TESTの奥深さや面白さに気づきました。そこで、皆さんにも知ってもらうべく、今回の記事を書くことに決めた次第でございます。
では、日経TESTの詳細について掘り下げていきましょう!
☑この記事を読んで欲しい方
・日経TESTの概要・勉強法を知りたいという方
・自分がどのくらいビジネス知識があるか興味があるという方
・何か新しく勉強を始めたいという方
目次
日経TESTってどんな試験なの?
まずは、日経TESTの詳細について見ていこうと思います。
冒頭で述べた通り、この試験を通じて、ビジネスパーソンとして求められている(あるいは今後求められてくる)力を測定することができます。
日経TESTのHPを見てみると、次の文言が書かれています。
日経TESTは、5つの評価軸と6つの出題ジャンルで視野の広さ・視座の高さ・視点の鋭さを客観的に測定します
中々かっこいい紹介文ですね。要は、日頃の仕事においてどれだけ多角的に物事を見ることができているかを把握できるという訳です。
では、測定のための5つの評価軸・6つの出題ジャンルとはどのようなものか、詳しく見ていきましょう。
5つの評価軸
こちらが、日経TESTのHPに掲載されている5つの評価軸です。
①Basic-基礎知識
②Knowledge-実践知識
③Sensitive-視野の広さ
④Induction-知識を知恵にする力
⑤Deduction-知恵を活用する力
の5つを測定することができるようです。
このグラフを見てわかる通り、ただの知識問題だけではなく、学んだ知識を活かせるかどうかまで問われる試験となっています。
では、続いて6つの出題ジャンルを見ていきましょう。
6つの出題ジャンル
こちらが、日経TESTのHPに掲載されている6つの出題ジャンルです。
①Economics-経営環境・産業動向
②Corporate strategyー企業戦略
③Finance-会計・財務
④Legal-法務・人事
⑤Marketing-マーケティング・販売
⑥Technology-生産・テクノロジー
の6ジャンルから問題が構成されています。
見ての通り、特定の業界に偏っているわけではありません。あらゆる業界から、幅広い問題が出されるため、日頃からいかにアンテナを張っているかが重要になってきます。
実際の問題はどんな感じ?
例題1-基礎知識
Q.「景気動向指数」を構成する次の経済指標のうち、景気の動きを最も遅れて反映するのはどれか。
①新設住宅着工床面積
②東証株価指数(TOPIX)
③法人税収入
④有効求人倍率
さて、皆さんはどれが正解かわかりましたか?
正解は、③法人税収入です。ちなみに、①新設住宅着工床面積と②東証株価指数(TOPIX)は先行指数で、④有効求人倍率は遅行指数です。
基礎知識と聞くと簡単に溶けそうな感じがしますが、実際はこのようにこれが基礎なの??と思ってしまうような問題も出されます。
他の基礎知識分野の例題としては、
・経営学者のドラッカーが述べた「企業の基本的な機能」はイノベーションと何か?
・日本の労働力人口の定義について、正しいものはどれか?
・自己資本利益率(ROE)を引き上げる対策となるのはどれか?
などがあります。どれもある程度の経済知識がなければ解けないような問題ばかりです。
ただし、日経TEST自体が4択問題で構成されているため、知らなくても勘で正解できることもあります(笑)
例題2-視野の広さ
Q.アフリカ各国の経済の最近の特徴の説明として、ふさわしくないのはどれか。
①エジプト ー 政治・経済の安定
②ナイジェリア - 安定した資源収入
③エチオピア - 製造業への優遇措置
④南アフリカ - 外資が進出しやすい環境
さて、この問題の正解はどれでしょう。
答えは、②ナイジェリアー安定した資源収入です。
最初に私がこの問題に出会った時、こんなの知らねーよ!!と心の中で叫んでしまいました。。
この分野では、自分の専門外の知識まで収集できているか?を確かめる問いが出されます。上記の他にも、
・「首都圏以外の地方で創業し、店舗網を他のエリアにも広げてきた会社」に当てはまらないのはどれか?
・2019年12月、「世界最年少の女性首相」が誕生した欧州の国はどれか?
・2017年のノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授が提唱したナッジ(Nudge)の事例に、最も当てはまるのはどれか?
などが出題されています。
日頃から、ニュース・新聞・SNSなどで情報収集をしていなくては(あるいはしていても)解けないような問題が数多く出されます。
例題3-知恵を活用する力
Q.原油の国際価格が下がる要因と考えられるのはどれか。
①シェールオイルの開発鈍化
②石油輸出国機構(OPEC)の減産強化
③中国・インド経済の成長減速
④米中の貿易問題での歩み寄り
これが最後の例題になります。さて、どれが正解でしょうか。
答えは、③中国・インド経済の成長減速です。
①・②は供給も減るため価格上昇につながり、④は新興国の経済成長にプラス影響を与える=原油需要が増えるため価格上昇府繋がります。
この分野では、今まで蓄えた知識を問うのではなく、それを活用する力を測ります。
上記の他には、
・フードロスを減らす企業の取り組みとして、ふさわしくないのはどれか?
・次の米小売業のうち、アマゾン・エフェクトが小さかったと考えられる企業はどれか?
・A社は直近の決算で営業利益は増えたが、キャッシュフローは赤字となった。A社の貸借対照表で起きたと考えられる変化はどれか?
など、自分の頭で考えなくては解けない問題が出題されています。
個人的には知らなくても考えれば解けるかもしれない点で、割ととっつきやすい分野かなと思います。
どうやって勉強するの?
前項で例題を見ていきましたが、おそらく大半の方はこう思ったのではないでしょうか。
こんなん解ける訳ねーじゃん!!!
と。私も同じ感想を持ったので、気持ちはよーくわかります。ノー勉では絶対に解けないような問題ばかりが出題されますし、分野も広すぎて何から手を付けていいか分からないし…
ただし、まったく勉強法がないという訳ではありません。ここからは、試験の形式と勉強法について見ていきましょう。
試験形式
試験の概要は上記の通りです。全100問の4択形式で1000点満点。試験時間は80分で、テストセンターからの受験です。
100問の内訳ですが、経済知識に関して60問・考える力に関して40問となります。
目標とする点数にもよりますが、知識問題の比重がやや高いため、まずは経済知識の勉強から始めるのがよいでしょう。
ちなみに、点数別の評価は以下のようになっています。
※日経TEST公式テキスト&問題集より抜粋
私が会社から求められていた点数は600点だったため、上から2ランク目ということになります。
ちなみに、入社1年目で受験した際には520点でした。全然届かずにガン萎えした記憶があります(笑)
勉強方法
さて、ではどのように勉強するのがよいかという話ですが、やはり公式テキストから始めるのがよいと思います。
日経TESTの概要・各分野の基礎知識~実践問題までカバーできるため、感覚をつかむにはうってつけです。
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/41514
ただし、これ1冊やりこんで受かるというものではありません。
というのも、このテストは過去問と同じ問題はあまり出題されません。似たような問題はありますが、最新の時事問題なども入ってくるため、すべてをカバーするのは不可能です。
そのため、日頃のニュース視聴・新聞購読はマストだと思います。
日経新聞社が運営しているため、日経新聞を読むのはかなり有効でしょう。私は定期購読者のため、毎日読むようにしていました。
1面~総合2面までは当然ですが、それ以外だと経済・国際・企業面。この辺りを抑えることで、基礎知識はもちろん時事問題にも対応できるようになります。
ちなみに、私の知り合いにYahooニュースだけ見て700点越えを取った猛者もいます(笑)
このように勉強法は千差万別ですが、私は
・公式テキスト
・日経新聞購読
で600点を乗り切りました。決して胸を張れる点数ではありませんが、同じくらいの目標の方は参考にしてみて下さい。
成績表
受験後には、その場で成績表が印刷・手交されます。私の成績表はこちら👇
裏面はこちら👇
ご覧いただいたように、合計/各分野のスコアとパーセンタイルランクが確認できるようになっています。
パーセンタイルランクとは、自分よりスコアが低かった方の割合を示す指標です。
例えば、5つの評価軸で見てみましょう。
私の基礎知識のスコアは76で、これは上位4%に入っています。一方で、知恵を知識にする力のスコアは51で、全体の54%に位置しています。つまり、平均よりもこの力が劣っていることが分かりますね。
また、6つの出題ジャンルはどうでしょうか。
会計・財務と法務・人事は上位10%以内に入っています。また、経営環境・産業動向と生産・テクノロジーも悪くありません。
ただし、マーケティング・販売が下位22%と著しく悪いことが見て取れますね。
このように、自分の長所・短所がすぐに分かるのはありがたいです。
なお、トータルでは640点/上位17%と無事に目標達成できました!上司に怒られずに済んで何よりです。
まとめ
今回は日経TESTについての記事でしたが、いかがだったでしょうか。
長らくビジネスマンとしての経験を積んでいる方はともかく、私のように社会人経験が浅い方にとっては難しい試験であることは間違いありません。
いかに毎日の情報収集を続けていけるかがスコアアップのカギになると思いますので、受験を考えている方は是非参考にしてみて下さい!
今後も色々と発信していくので、もこぶたのブログ奮闘記をよろしくお願い致します!