超絶初心者から上級ブロガーへ!?~もこぶたのブログ奮闘記~

右も左もわからないまま、日々思ったあれこれを書いていきます。

日本経済のコロナ対策!〜日銀のETF買入れ?何が起きるの?〜

f:id:mocobuta:20200319131050j:plain

こんにちは!ブログ上級者ワナビーこと、もこぶたです!

前回はアメリカがコロナ対策として行っている金融政策である、利下げについて取り上げました。

www.mocobuta.com

上記の記事を書き上げたとき、ふと思いました。アメリカは取り上げたのに日本は取り上げないの…?と。
そこで、今回は日本銀行が積極的に行っている金融政策である、ETF買い入れについての記事を書いていきます!

☑この記事を読んで欲しい方
・金融政策について勉強中の方
・日銀の役割を知りたい方
・株や投資信託などで資産運用をしている方

 日銀についての基礎知識

f:id:mocobuta:20200309214548j:plain

日銀ってどんな組織?

日銀の金融政策を理解するためには、そもそも日銀はどのような組織なのかを理解しなくてはいけません。
日銀とは、日本銀行の略で、わが国唯一の中央銀行です。中央銀行とは、国家や特定の地域の金融機構の中核となる機関のことを指します。
また、たまに間違えられますが、日銀は政府機関や株式会社ではなく、日本銀行法によりあり方が定められている認可法人という組織です。

まとめると、日本の金融界の中心に位置する認可法人だと言えるでしょう。

日銀の目的って?

日銀の概要を学んだところで、その目的についても見てみましょう。
先程書いた通り、日銀は組織としてのあり方を法律で定められています。そのため、設立された目的も明文化されているのです。少し覗いてみると…

「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」と規定されています。

つまり、日銀とは通貨を発行し、金融市場の安定化のために設立された組織なのです。
この目的を達成するために、様々な金融政策を実行しており、ETF買い入れもその1つということですね。

そんな日銀が掲げている大きな目標の1つとして、物価上昇率が前年比2%となるようにする、というものがあります。
長年日本がデフレに苦しんでいたことが背景にあり、あの手この手で物価を上昇させよう=景気をよくしようと動いています。

ETF買い入れの背景・効果

f:id:mocobuta:20200305130308j:plain

ETFの買い入れって?

さて、ここから本日のメインテーマであるETF買い入れについて勉強していきましょう。
新型コロナウイルスの影響もあり、全世界で株価が大暴落しています。この事態を受け、つい先日も日銀のETF買い入れ額を倍増する、というニュースが出ましたよね。

www.nikkei.com

ETFってそもそも何?という説明は、長くなるので割愛します。もしまだ知らない方は、以前書いたこちらの記事を読んでみて下さい。

www.mocobuta.com

 さて、ETF買い入れに話を戻しましょう。実はこれ、公開市場操作(オペレーション)と呼ばれる金融政策の1つなのです。

オペレーションとは、日銀が民間の金融機関との間で行なう取引です。例えば、国債等の売買や資金貸付などが挙げられます。
市場に資金を供給する資金供給オペレーション(=金融緩和効果)と、市場から資金を吸収する資金吸収オペレーション(=金融引き締め効果)があります。
前者は、日銀が国債等を買い入れるので買いオペレーション(買いオペ)、後者は日銀が国債等を売却するので売りオペレーション(売りオペ)と呼びます。

日銀のETF買い入れは、買いオペに分類されます。日銀が市場からETFを買い入れて、市場に資金を供給するためです。名前の通りですね!
これを駆使して、前述の目標「物価上昇率2%」を達成したいというのが、実施する理由となっています。

買い入れの狙いは?

f:id:mocobuta:20200304200903j:plain

日銀がETFを買い入れると、そのETFを構成する現物株の株価が上昇します。これこそが、この政策の最大の効果と言われています。
日銀の狙いは、ETFを購入することにより株価を上昇させ、資産効果を得ることです。

資産効果とは、株式や不動産などの資産を保有している人が、「いざとなれば、資産を売って現金化すればいい」と思うことで安心し、支出を増やすことです。
保有している資産の価格が上昇するほど、安心感は一層広がり、豪華な食事や海外旅行、さらには借金をして高級外車や別荘を購入したりする人も出てきます。

このように、消費行動を活発化させる=景気をよくするという効果こそ、ETF買い入れの狙いとなっているのです。

実際に効果はあるの?

f:id:mocobuta:20200319140422j:plain

買い入れの理由は分かったけど、実際効果はあるの?という疑問を持った人は少なくないと思います。
ここからは、日銀がETFを買い入れると、どのような効果があるのかに着目してみましょう。

何度も言っていますが、「物価上昇率2%」は日銀、並びに国の目標となっています。ETFの購入によってその目標に一歩近づく効果を得られるという訳ですね。

ただ、今のところこの目標には届いていません。そのため、「この政策は効果がない」なんていう批判もしばしば聞かれます。しかしながら、日本株の株価は着実に上昇しています。

様々な要因があるため、日銀の政策のおかげと一概には言えませんが、一役買っていることは確かでしょう。

まとめ

f:id:mocobuta:20200304203336j:plain

さて、今回は日銀のETF買い入れについての記事を書きましたが、いかがだったでしょうか。

1つ懸念点を挙げるとすれば、日銀は購入したETFを1度も売っていないというところです。現在は着々と買い入れ額を増やしていますが、将来売らないという保証はどこにもありません。
もしそうなった際に市場がどう反応するかは、投資家全員の注目しているポイントです。いざという時に失敗しないよう、日銀の動きはチェックしていきましょう!

今後も色々と発信していくので、もこぶたのブログ奮闘記をよろしくお願い致します!