超絶初心者から上級ブロガーへ!?~もこぶたのブログ奮闘記~

右も左もわからないまま、日々思ったあれこれを書いていきます。

今こそ老後に向けて知っておきたい!~確定給付企業年金(DB)について~

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こんにちは!ブログ上級者ワナビーこと、もこぶたです!

今回は、確定給付企業年金(DB)についてお話していきます!
そもそも退職金って何?という方は、基礎知識についてまとめた記事を書いておりますのでご覧ください!

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私は普段金融機関で法人営業をしており、退職金制度の設立から運用コンサルなんかもやっております。この記事では、その経験を活かして初心者にも分かりやすく解説していこうと思います!

☑この記事を読んで欲しい方
・会社の退職金について知りたい方
・退職金の財源・運用の仕組みに興味がある方
・人事総務など、仕事で退職金に携わっている方

  企業年金の概要と歴史

 

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さて、皆さんは確定給付企業年金という言葉を聞いたことがありますか?あるいは、DBという単語はどうでしょうか?
これらは、企業が退職金をためるときに用いる仕組みである企業年金の1つを指します。実はこのDB、日本で最もメジャーな企業年金制度といっても過言ではないほど、様々な企業が取り入れているのです。

では、DBがどのような制度かを見ていきましょう。

☑column
ちなみに、近年DBに迫る勢いで採用されてきているのが、企業型確定拠出年金(DC)です。個人型はiDeCoと呼ばれ、多くの人々が加入しております。
こちらについても後日記事にしますので、是非読んでみて下さい!

※2020/3/9追記:企業型DCについての記事をアップしました!是非ご覧下さい!

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企業年金って何?

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DBについて学ぶ前に、企業年金とは何かについて理解しておく必要があります。
我々が老後にもらえる年金のうち、最も中心となってくるのが公的年金と呼ばれるものです。これは、国民年金と厚生年金の2つが含まれています。
この公的年金の上乗せとして、企業が年金を支給してくれる制度こそが企業年金なのです。退職後、退職年金か退職一時金としての受け取りが可能です。
※すべての企業が実施しているわけではありません。詳しく知りたい方は、勤め先の退職金規程をご参照下さい。
昨今老後2000万円問題などが取り沙汰されていますが、このように企業が上乗せ支給してくれると大変ありがたいですよね。

どうして企業年金ができたの?

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次に、なぜ企業年金という制度が発足したのか、その背景について目を向けてみましょう。
企業年金が生まれる前は、退職者が発生するたびドカンと支払う「退職一時金」が主流でした。しかし、それだと
・企業が内部で多額の資金をためておく必要がある
・同時に何人も退職者が出た場合の負担が大きい
などの問題点がありました。これを解決するため、退職金を分割して払う企業年金という概念が生まれたのです。
一見すると、「ちまちまとしか受け取れないなんて困る!」という不満が出てきそうですが、受給者にもきちんとメリットがあります。実は、年金受け取りにすることで、利息が上乗せされ、総支給額が増えるのです。
そのため、企業・従業員にとってwin-winな制度である企業年金が広まっていったのです。

DBの制度概要

DBって何?

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では、ここから本題であるDBについて勉強していきましょう。まず、確定給付企業年金略称であるDBですが、何の略か分かりますか?
DBとはDefined Benefit Pension Planの略となっております。DataBaseの略ではありませんよ。これを訳して、日本では確定給付企業年金と呼んでいるんですね。
この名前の通り、DBとは、将来もらえる退職金(=Benefit)が決まっている(=Defined)企業年金制度(=Pension Plan)なのです。
企業が掛金を拠出し、運用して、従業員の退職時に決まった額を支給するため、従業員からしたらとてもありがたい制度ですよね。
なお、このDBには「規約型」と「基金型」の2種類があります。次項で詳しく見ていきましょう。

規約型と基金型って何?

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規約型では、企業が信託銀行や生命保険会社などと契約を結び、制度を運営します。毎月の掛金は企業が拠出し、信託銀行や生命保険会社が運用管理会社として、掛金の運用・給付を行います。

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基金型では、企業年金基金と呼ばれる特別法人を設立し、管理・運用・給付までを行います。基金は企業とは独立した法人となるため、中立的な制度運営をすることができます。

※画像の出典:みずほ信託銀行(https://www.mizuho-tb.co.jp/corporate/nenkin/kakutei_kyufu.html

型による違いは?

前述のように、これらの違いは「管理・運用・給付の主体」です。主体が異なるだけで、給付額の変動はないため、従業員からしたら、違いを感じることはほとんど無いと言えるでしょう。
一方、企業にしてみたらどうでしょうか。実は、規約型の方が基金型よりも制度設立の条件が緩くなっています。そのため、大企業は基金型・中小企業は規約型を採用しているケースが多くなっています。

DBのメリット・デメリット

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DBのメリット

DBのメリットは、ずばり従業員への退職金支給が確実に行われる点です。

冒頭に触れた退職一時金制度には企業側の積立義務がなかったため、企業の財政が悪化してしまうと給付水準が下がったり、最悪の場合退職金制度自体がなくなる可能性もありました。
一方のDBは、確定給付企業年金法という法律に基づいて運営されます。法定制度のため、計画的に拠出・積立を行うので、確実な退職金・年金の支給が可能です。

そのため、従業員への安心感が段違いに大きいというのが最大のメリットです。

DBのデメリット

一見メリットしかないようなDBですが、きちんと(?)デメリットも存在します。それは、企業側の負担が大きい点です。

繰り返しになりますが、掛金拠出の際、原則企業が全額負担します。また、運用の責任も企業が負うことになっています。つまり、想定していたより運用利回りが確保できない場合、その責任も企業に帰属します
DBでは給付金額が決まっている=下げられないため、不足分の金額は企業が追加拠出しなければなりません。もし売上が芳しくないタイミングで運用に失敗してしまうと、中々のダメージを受けてしまいます。

その他、DBを始めるためには最低でも100名の従業員が必要なので、規模の小さい企業にとってはこの制約がデメリットに感じられることもあるでしょう。

このように、DBは企業にとって負担が大きい制度という側面も持っています。

まとめ

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今回は、確定給付企業年金(=DB)について取り上げてみました。
基本的に従業員にとってはメリットしかない制度ですので、就職・転職の際企業選びの軸の一つにしてみてはいかがでしょうか?

この記事で書いてあるのは基本の部分なので、より詳しく知りたい方は信託銀行・生命保険会社のHPを覗いてみることをおすすめします。

今後も色々と発信していくので、もこぶたのブログ奮闘記をよろしくお願い致します!